よもやま話

【本の紹介】裁判官が答える裁判のギモン

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下関 法律事務所

先日,「裁判官が答える裁判のギモン」(著:日本裁判官ネットワーク、岩波ブックレットNo.998)という本が発売されました。

日本裁判官ネットワークというのは,1999年9月に設立された現役の裁判官で構成している団体です。
「開かれた司法」を目指してシンポジウムや各種書籍の出版を行っています。この本はその最新刊です。

一般の人が抱く裁判制度,裁判官に対する疑問について,刑事事件,民事事件,家事事件,少年事件,裁判一般,裁判官のカテゴリーに分けて,簡潔ながら懇切丁寧に説明がされています。
しかも岩波ブックレットなので,わずか100頁程度で大変読みやすく,裁判入門には最適の一冊といえるでしょう。
学校での法教育にももってこいだと思います。
Amazonなどのレビューでも、「具体的かつ実用的」や「わかりやすい」と言われていますね。

この本を通して,裁判制度や裁判官に関する知識が少しでも広まってくれれば…と願うばかりです。

先週土曜日,この本の出版記念祝賀会に行ってきました。
前半は出版記念のご挨拶や出版の経緯についてのお話,本を読んだ皆さんからの感想を伺いました。
後半のパネルディスカッションでは,刑事部の裁判官の活躍を描いた漫画「イチケイのカラス」作者・浅見理都先生,刑事部の裁判官を長年勤められた木谷明先生,原田國男先生がご登壇され,「裁判のギモン」の感想はもちろん,「イチケイのカラス」制作秘話,過去の刑事裁判におけるエピソード,刑事裁判のこれからなどについて,興味深いお話が聴けました。
刑事弁護に携わる者として,身の引き締まる思いを新たにした次第です。

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