解決事例一覧

離婚訴訟で高額慰謝料請求を排斥した事例

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本ページは、妻から離婚訴訟を提起された男性の依頼を解決した事例の解説です。見に覚えのないDVでっちあげやモラハラ行為ねつ造、高額慰謝料請求などで訴訟を受けた依頼人をサポートしました。さまざまな事実や証拠を携えて反訴を提起し、相手の訴えを排斥しました。

<依頼者>
50代男性,会社員

<相手方>
50代女性,会社員

<争点>
離婚原因,子どもの親権,慰謝料

 

1.依頼の経緯

依頼者は,妻から離婚訴訟を提起されたということで相談にいらっしゃいました。訴状によると,離婚原因は依頼者の身体的・精神的暴力,生活費を出さないなどのモラルハラスメント行為とされており,1000万円の慰謝料請求がされていました。あわせて,未成年の子どもの親権も主張されていました。依頼者の主張では,夫婦仲が悪くなった原因は主に妻の浪費にあり,その他子育てやお金の使い方で妻と意見が合わず喧嘩が絶えなかったことであるということでした。また,未成年の子どもは現在依頼者と生活しており特段支障もないことから,親権についても争うということでした。

 

2.事件処理の経緯

離婚訴訟の被告代理人として受任し,あわせて離婚の原因は主として妻にあるということでこちらからも反訴を提起しました。

親権については同居中の養育状況を調査するとともに,現在の親子関係を示す資料(メールのやり取り,依頼者と子どもで一緒に撮影した写真など)を準備しました。あわせて子ども本人(中学生),すでに成人している子どもに夫婦関係,親子関係について事情聴取し,上の子については陳述書を作成しました。

離婚原因と慰謝料については,そもそも双方喧嘩が絶えなかったこと,暴力もお互いがお互いに対して行っておりこちらが一方的に暴力を振るっていた事実がないことを主張,金銭関係については依頼者が普通に生活費を支出していたことを通帳の入出金で証明し,あわせて相手方が特定の宗教を信じていたこと,その関係で不要な買い物を重ねて浪費をしていたことを示す資料(納品書,請求書,現物の写真など)を準備しました。

第一審判決ではほぼこちらの主張が認められ,親権は依頼者,慰謝料は50万円に減額されました。相手方から控訴されましたが,結論はほぼ変わらず,慰謝料と財産分与で事実上相殺をして互いに金銭支払いなし,親権は依頼者として和解が成立しました。

 

3.弁護士から一言

離婚事件の場合,ときに相当高額な慰謝料請求をされる場合があります。その中には,現在の裁判実務から考えても高額に過ぎる事案が少なくありません。相手方から高額な慰謝料請求がされた場合でも,そもそも慰謝料請求される原因があるのか,あるとしてその金額となる理由がどれだけあるのかについては,事実と証拠をもって検討される必要があります。

離婚トラブルで高額慰謝料を請求されたときは,決して自分で判断せず,ぜひ一度,下関・宇部・周南・岩国の弁護士法人ONEにご相談ください。

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