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熟年離婚したい方が考えるべきこと

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近年では熟年離婚する方が増えつつありますが、年齢が高くなればなるほど、離婚して後悔した場合のダメージも大きなものになってしまいます。

そこで今回は、そもそも熟年離婚とはどのような離婚のことを指すのか、その原因や特徴をご紹介した上で、熟年離婚したい方が考えるべきことを解説します。

1.熟年離婚とは
熟年離婚とは、法律上の定義はありませんが、長年連れ添った中高年世代の夫婦が離婚することを指します。

一般的には、婚姻期間がおよそ20年以上で、年齢的には50代以上の夫婦が離婚することを熟年離婚と呼びます。

2.熟年離婚の原因

熟年離婚にも様々な原因がありますが、熟年離婚に特有の、よくある原因として以下の4つが挙げられます。

・夫が定年退職した
・子どもが独立した
・義両親や配偶者の介護をしたくない
・第2の人生を満喫したい

夫が定年退職したり、子どもが独立したりした後は、妻が夫と一緒に暮らすメリットを感じなくなり、熟年離婚を切り出すケースが多いです。

それ以前から離婚したいと考えていても、経済的な理由や子どもに迷惑をかけたくないと考えて離婚を思いとどまっていた妻が、夫の定年退職や子どもの独立をきっかけとして離婚に向けて動き出すのです。

妻側は、夫の両親や夫の介護をしたくないと考えて、その前に離婚を切り出すことも少なくありません。

また、近年では、夫側からも妻側からも、残りの人生を家庭に縛られず自由に過ごしたいと考えて、離婚を切り出すケースも増えてきました。

3.熟年離婚の特徴

熟年離婚には若年層の離婚とは異なり、以下の特徴があります。

・財産分与が高額になりやすい
・年金分割の重要性が高くなる
・親権者争いが生じにくい
・妻が離婚を望むケースが多い

財産分与は、婚姻中に夫婦が協力して築いた財産を分け合うものです。年金分割では、婚姻中の年金保険料の納付実績を分割します。

多くの場合、妻側にとって、離婚後の生活の糧として財産分与と年金分割は重要です。しかし、どちらも婚姻期間が長いほど高額化しやすいことから、夫側も簡単には応じず、トラブルになるケースも少なくありません。

一方、熟年離婚では子どもがすでに成人していることが多いため、若年層の離婚でよくある親権者争いが生じるケースは少数です。

熟年離婚は夫側が望むケースもありますが、傾向としては妻側が望むケースが多数となっています。

4.熟年離婚したい方が考えるべきこと

熟年離婚したいとお考えの方は、離婚を切り出す前に以下のことを考えておく必要があります。

(1)離婚原因はあるか
相手が離婚に反対する場合は、相手の不倫やDV、モラハラなどをはじめとする、民法が定める「法定離婚事由」がなければ離婚はできません。

性格や価値観の不一致で別れたい、第2の人生を満喫したい、といった理由だけでは、一方的な離婚は認められないことに注意が必要です。

(2)離婚後の生活費
熟年離婚した後は働いて収入を増やすことが難しくなってくるため、離婚後の生活費を確保できるかは極めて重要な問題です。

法定離婚事由がないのに離婚を望む場合は、離婚条件で譲歩する必要性も出てきます。そのため、財産分与で思ったほどの財産を取得できない可能性もあることに注意しましょう。

(3)将来の健康問題
熟年離婚してしまうと、年老いて健康状態が悪化したときに、配偶者に日常生活の介助をしてもらうことができません。

将来的に子どもに頼れるか、あるいは介護施設、介護サービスなどを利用するだけの費用を確保できるか、などを考えておく必要があるでしょう。

(4)孤独感や世間体の問題
配偶者に嫌気が差して離婚したとしても、中高年以降に一人になると、深い孤独感にさいなまれるケースが少なくありません。また、冠婚葬祭や子ども・孫のライフイベントなどに夫婦で参加できないことで、世間体が気になる方も多いです。

このような精神的デメリットを想定しておくことも大切です。

弁護士法人ONEでは、熟年離婚を含む離婚問題の解決に力を入れております。離婚できるかどうかの問題から離婚に向けた準備、離婚条件の交渉、離婚後の注意点まで、親身にアドバイスし、サポートいたします。
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