コラム一覧

家族が借金依存症になったときの対処法

コラム一覧

借金依存症とは、借金をやめたくてもやめられない状態のことです。
借金せずにはいられない症状を放置すると、多重債務に陥ってしまうだけでなく、ヤミ金に手を出したり、離婚など家庭内のトラブルにまで発展する恐れもあります。

そのため、ご家族が借金依存症に陥ってしまったら早めに対処することが重要です。

1.借金依存症とは

借金依存症という病名はありません。しかし、つい借金してしまうという状態にとどまらず、借金せずにはいられなくなり、やめたくてもやめられない状態になると、借金に対する依存症という病気を発症していると考えられます。

カードなどで簡単にお金を手にしたことに喜びを覚えてしまい、借金がやめられなくなるのです。ギャンブル依存症や買い物依存症が借金依存症につながることもありますが、借金依存症が単体で発症することもあります。

依存症は回復可能とされています。ただ、ドーパミンの過剰分泌によって脳の回路が変化してしまっているため、本人の意志だけで改善することは困難です。家族のサポートが重要となります。

2.借金依存症に陥りやすい人の特徴

借金依存症に陥りやすい人の特徴として、以下の3点が挙げられます。

(1)強いストレスを抱えている
依存症の背景には、何らかの強いストレスが潜んでいることがほとんどです。適度にストレスを発散できればよいのですが、ストレスが強い場合には発散する手段も逸脱したものとなる可能性があります。何らかの事情で借金をしたときに快感を覚えてしまうと、無意識のうちにストレスを解消するために借金を重ねることになりかねません。

(2)浪費癖が強い
浪費癖があっても、収入の範囲内に収める自制心があれば大きな問題にはなりません。しかし、浪費癖が強いと借金に頼りがちになります。浪費のための借金を繰り返していると、カードを使えばいつでもお金が手に入ると考えてしまい、借金に依存するようになっていくのです。

(3)節約が苦手
生活が苦しい場合、本来なら節約を心がけなければなりません。しかし、見栄を張りたい、収入が減っても生活レベルを落としたくない、といった理由で節約ができない人もいます。そういった性格の人が一度借金をすると、生活費が足りなければ借金すればよいと考えてしまいがちです。

3.家族が借金依存症になったときにやるべきこと

もし、ご家族が借金依存症に陥っていることが判明したら、早めに以下のように対処しましょう。

(1)借金総額を調べる
まずは、借金総額を把握しなければなりません。しかし、本人に尋ねてもすべての借金を申告しない可能性があります。そのため、本人に委任状を書いてもらい、ご家族が信用情報機関に情報開示請求をした方がよいでしょう。

(2)借金をこれ以上増やさない
次に、本人に借金をやめさせる必要があります。日本貸金業協会の貸付自粛制度や、信用情報機関の本人申告制度を利用すれば、金融機関からの借入を防ぐことができます。

さらに、本人がヤミ金などの違法業者に手を出さないように、ご家族が慎重に見守る必要もあるでしょう。

(3)依存症を治す
借金依存症は病気なので、専門的な手当を受けて改善を図る必要があります。精神科医によるカウンセリングを利用したり、自助グループや相互支援グループに参加するのがよいでしょう。

短期間で依存症が治るわけではありませんので、ご家族が根気よくサポートすることも重要となります。

(4)借金をなくす
既に抱えている借金を放置すると、差し押さえを受ける恐れがあります。

何らかの方法で借金をなくす必要がありますが、ご家族が肩代わりしたり、本人にお金を貸したりすることはよくないとされています。ご家族が大きな金銭的ダメージを受ける可能性が高い上に、依存症の改善につながらないと考えられているからです。

借金問題は、債務整理で解決を図りましょう。債務整理にはいくつかの種類がありますので、弁護士に相談して最適な手続きを選択することが賢明です。

弁護士法人ONEでは、状況に応じて最善の解決方法をご提案した上で、借金問題が解決するまで全面的にサポートいたします。

ご家族の借金依存症でお困りの方は、下関、宇部、周南、岩国の弁護士法人ONEへお気軽にご相談ください。

借金・債務整理コラム一覧はこちら

借金・債務整理問題の解決事例一覧はこちら