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相続の相談先の正しい選び方とは?

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相続手続きをスムーズに進めるためには専門的な知識を要しますので、専門家への相談が重要です。

相続問題の相談先にはいくつかの種類がありますので、正しい選び方を知っておきましょう。

1.相続の相談先の種類と基本的な選び方

相続問題を相談できる専門家は、主に次の5種類です。ここでは、基本的な選び方をご紹介します。

(1)弁護士
弁護士は法律全般の専門家であり、相続に関する法律を最も熟知しています。そのため、相続問題に困ったときは、どのようなケースでも弁護士に相談できます。

特に、相続人同士がもめている、もめそう、という場合は弁護士に相談すべきです。遺産分割協議や裁判手続きの代行は、弁護士にしかできないことだからです。

(2)司法書士
司法書士は登記手続きのスペシャリストです。遺産である不動産の名義変更だけを依頼したい場合は司法書士に相談すべきです。

その他にも、司法書士は遺言書や遺産分割協議書の作成など、裁判手続きによらない相続手続きを代行できます。したがって、遺産分割に争いがない場合には、司法書士に相談してみるのもよいでしょう。

(3)行政書士
行政書士は、役所に提出する書類の作成を代行する専門家です。相続においては、相続人や財産を調査するための書類の収集を依頼できます。また、司法書士と同様に遺言書や遺産分割協議書の作成も代行できます。

遺産分割に争いがないケースで、書類の作成・収集のみを依頼したい場合は、行政書士に相談してみるのもよいでしょう。

(4)税理士
税理士は、税務手続きの専門家です。相続税の申告が必要な場合や、節税対策を検討したいときは、税理士に相談しましょう。

ただし、遺産分割の内容や手続きに関する相談はできません。

(5)信託銀行
信託銀行でも相続に関する相談を受け付けています。相談できる内容は、遺言書の保管や執行を任せる「遺言信託」、親などが認知症になりそうな場合の「家族信託」、節税対策のための資産運用などです。

主に富裕層向けのサービスがメインであり、サービスの利用には高額の費用がかかることに注意が必要です。

遺産分割や相続税などについて相談したい場合には、弁護士や司法書士、税理士などを紹介されます。

2.最初の相談先として弁護士がベストである理由

相続問題で最初に相談する窓口としては、どのようなケースでも弁護士がベストです。その理由は以下のとおりです。

・相続の法律に関する知識を最も正確かつ豊富に有している
・トラブルを解決するノウハウも熟知している
・代理人として相手方との交渉や裁判手続きを代行できるのは弁護士だけ
・トラブルの予防からアフターフォローまでまとめて依頼できる
・必要に応じて他の専門家を紹介してくれることもある
・相談だけでも利用可能

相続問題で困ったら、まずは相続に強い弁護士に相談することをおすすめします。

3.相続に強い弁護士の選び方

すべての弁護士が相続に強いわけではありませんので、相談する際には弁護士選びも重要となります。
相続問題で弁護士を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

・相続案件での実績が豊富にあるか
・他の専門家と連携しているか
・相談費用、依頼費用が明確で適正か
・説明がわかりやすいか
・じっくりと話を聞いてくれるか
・相談者に不利なことも説明してくれるか

インターネットで検索すれば、相続に強い弁護士は数多く見つかります。ただ、最終的には担当弁護士との相性が合うか、事務所に通いやすいかといった点も重要です。

弁護士法人ONEでは他士業者とも連携しておりますので、相続問題については「完全ワンストップ」でサポートいたします。下関、宇部、周南、岩国の相続問題は、弁護士法人ONEへお気軽にご相談ください。

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