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相続問題で無料相談を利用するときの注意点
相続問題で困ったときに、弁護士の無料相談を利用したいと考える方は多いことでしょう。
ちょっとした疑問や悩みを解消するためには無料相談も有効ですが、相続トラブルをスムーズに解決するためには、有料相談の方がおすすめです。
今回は、相続問題で弁護士の無料相談を利用するときの注意点をご紹介します。
1.相続問題で無料相談を利用するときの注意点
相続問題に関する無料相談には、以下のデメリットがあることに注意が必要です。
(1)取り返しのつかない結果を招くおそれがある
無料相談では、相談できる時間や回数が限られています。無料相談を実施している法律事務所でも、無料で相談できるのは初回の30分か1時間のみとしているところがほとんどです。
そのため、無料相談では、大まかなアドバイスしか期待できません。細かいアドバイスを受けずに相続手続きを進めてしまうと、取り返しのつかない結果を招くおそれもあります。
例えば、無料相談で「被相続人に借金がある場合は相続放棄が有効」というアドバイスを受けたとしましょう。しかし、相続放棄をするかどうかを判断するためには、事前に相続財産の調査を徹底的に行い、プラスの財産とマイナスの財産のどちらが多いのかを確認する必要があります。
相続財産の調査方法などに関する詳しいアドバイスを受けずに、調査が不十分なまま相続放棄をしてしまうと、その後にプラスの財産が見つかることもあります。しかし、相続放棄は撤回できないため、遺産を一切受け取れないことになってしまいます。
(2)手続きが無効となることがある
相続手続きの中には、専門的で細かな法律の知識を要するものが数多くあります。大まかなアドバイスを受けただけで、自分で手続きを進めてしまうと、その手続きが無効となることもあります。
例えば、自筆証書遺言を作成する際には、法律で定められた細かなルールをすべて守らなければ、せっかく作成しても無効となります。
無料相談で「細かなルールがあります」というアドバイスを受けたとしても、具体的なルールの内容を知らずに自分で自筆証書遺言を作成すると、様式の不備により無効となる可能性が高いです。
(3)トラブルの悪化を招くことがある
遺産分割協議において、不十分な知識で誤った主張をしてしまうと、相続トラブルの悪化を招くおそれもあります。
例えば、被相続人と同居してきた長男が遺産を独占したいと考え、無料相談で「相続財産の維持・増加に貢献した相続人は寄与分を主張できる」とのアドバイスを受けたとしましょう。
寄与分とは、他の相続人よりも多くの遺産を受け取れる制度ですが、遺産の独占を認める制度ではありません。
しかし、長男が断片的なアドバイスを受けただけで速断し、「遺産は全部、俺のものだ」と主張しても、他の相続人は納得しないでしょう。
2.相続問題で有料相談を利用するメリット
有料相談であれば、相談者も弁護士も時間や回数を気にすることなく、じっくり話すことができるので、より有益なアドバイスが期待できます。
相続手続きには期限が定められているものが多いですが、ある程度の相談時間を確保すれば、いつまでに何をすればよいのかについて具体的かつ詳細なアドバイスを受けられます。そうすることで、取り返しのつかない結果を回避することが可能です。
また、相続人間のトラブルを解決する方法についても、相談者から詳しい事情を話し、弁護士からの説明をじっくり聞き、必要に応じて質問する時間を確保することで、最適な解決方法が見つかりやすくなります。
とりあえず無料相談を利用するのも悪くはないですが、初めから有料相談を利用した方がスムーズな解決につながりやすく、満足できる結果も得られやすいといえるでしょう。
弁護士法人ONEでは、一人ひとりのご相談者からじっくりとお話を伺い、質の高いサービスを提供させていただくために、ご相談は有料とさせていただいております。
相続問題については、状況やご希望に応じて最適な解決方法を提案させていただき、親身な対応を心がけております。相続問題でお困りの方はぜひ一度、弁護士法人ONEへご相談ください。