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非接触事故も後遺障害認定や慰謝料請求が可能
非接触も交通事故
先日、「S県の市道で、自転車に乗っていた中学生が、後ろからきた軽自動車を避けた際に転倒し怪我をしました。車がそのまま逃走したため、警察はひき逃げ事件として行方を追っています。」というニュースが流れ、それに伴ってインターネットのSNS上で「非接触なのに事故(ひき逃げ)になるの?」とのコメントが散見されました。
非接触事故は、自動車と人の接触はありませんがれっきとした交通事故で、狼狽事故(驚愕事故)とも言います。
・路肩に停車した自動車のドアが開き、驚いた後続のバイクが転倒した
・自動車同士で接触寸前となり、回避行動で壁にぶつかった
といった事例であれば、より交通事故としてイメージがしやすいのではないでしょうか。
損害賠償請求できる
非接触事故では、被害者側の過剰な反応が事故を引き起こした場合もあるので、因果関係が認められないと判断されるケースはあります。しかし事故として処理されることが多く、怪我・被害を被った場合は加害者に損害賠償請求できます。
接触がないからといって大事故にならないとは限りません。例えば2021年には、自動車を避けようとして、自転車で転倒した女子高生が顔面骨折をした事例が報告されています。このように、重症を負った事例も多くありますので、決して軽く考えることはできません。
もしも非接触事故の被害に遭ってしまったら、警察に通報し、実況見分調書を作成してもらってください。そして、必ず、怪我に応じた治療や、適切な後遺障害等級認定を獲得するための手続きを行いましょう。
非接触事故は弁護士相談がおすすめ
非接触事故被害にあって、適切な慰謝料や後遺障害等級認定を獲得するためには、弁護士への相談をお勧めいたします。
非接触事故の場合、加害者が責任を否定してトラブルになるケースも少なくありません。事故を立証しなければならない場合の対処や、加害者への交渉では、弁護士のサポートの有無が大きく結果を左右します。「自分が避けたから、自分でこけたから」と諦めず、一度弁護士にご相談されてみられてはいかがでしょうか。