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山口市内の交通事故の発生状況と対策

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交通事故は全国で毎日、数多く発生しています。その中で、山口市内の交通事故の発生状況が気になる方もいることでしょう。

今回は、山口県内と山口市内の交通事故の発生状況をご紹介します。
山口市内で発生している交通事故の特徴と対策も解説しますので、ぜひ参考になさってください。

1.山口県内の交通事故の発生状況

警察庁の統計資料によると、令和4年に山口県内で発生した交通事故は2,261件(全国35位)、死者数は31人(全国34位)、負傷者数は2,633人(全国35位)でした。全国の中で山口県では、交通事故の発生件数が比較的少ないといえます。

人口10万人当たりの被害者の数についてみると、死者数が2.4人(全国29位)、負傷者数が200.5人(全国33位)となっています。全国的にみれば、交通事故による死傷者の発生割合も高いとはいえません。

とはいえ、毎年たくさんの人が被害に遭っている事実には変わりありませんので、交通事故には要注意です。

2.山口市内の交通事故の発生状況

山口県警察が発表した令和5年(11月末時点)の交通事故発生状況の統計によると、山口市内で発生した交通事故は275件で、下関市、宇部市に次いで3番目に多くなっています。

しかし、人口10万人当たりの交通事故発生件数をみると山口市は141.7件で、市町村別では10位です。
死者数は5人で、下関市の6人に次いで2位ですが、人口10万人当たりの死者数は2.6人であり、さほど死亡事故の割合が高いわけではありません。
負傷者数も316人で下関市、宇部市に次いで3位ですが、人口10万人当たりの負傷者数は162.8人で、市町村別では13位となっています。

山口市の人口は下関市に次いで2番目に多いですが、他の市町村と比べて人身事故の発生割合が高いわけではないようです。

3.山口市内の交通事故の特徴と対策

山口市などが発表した『令和4年 交通白書』によると、山口市内の交通事故には次のような特徴が見受けられます。それぞれ、対策も併せてご説明します。

(1)通勤や買い物の時間帯で人身事故が多い
時間帯別に人身事故の発生状況を見ると、「8~10時」、「12~14時」、「16~18時」、「18~20時」で発生件数が多くなっています。

通勤や買い物などで交通量が多い時間帯に車を運転する方は、時間に余裕を持って安全運転を心がけることが大切です。
歩行者や自転車で通行する方も、急いで危険な運転をする車やバイクが来るかもしれないと考えて、注意深く周囲の状況を確認した方がよいでしょう。

(2)交差点で人身事故が発生しやすい
道路の形状別に人身事故の発生状況を見ると、交差点と交差点付近での発生件数が多くなっています。

信号がある交差点では、信号を正しく守ることが前提として重要です。その上で、車やバイクで進入する場合には、自分の方が優先であっても交差する道路から車両が飛び出してこないかに注意した方がよいでしょう。右左折する際には、対向車両や横断歩道上の歩行者や自転車にも十分に注意すべきです。

歩行者や自転車で交差点を通行する方も、青信号などを過信せず、車両の動きに注意して安全を確認した方がよいでしょう。

(3)高齢者や歩行者の死亡事故が発生しやすい
死亡事故についてみると、年齢別では65歳以上、状態別では歩行中に被害に遭うケースが多くなっています。
車やバイクで走行する方は、交差点だけでなく直線道路などでも、無理な横断をする歩行者がいないかに注意すべきです。
歩行中の方は、横断歩道がない道路を無理に横断することは控えた方がよいでしょう。高齢などで歩行速度が遅くなっている方は特に、できる限り安全な場所で横断するように心がけましょう。

山口市内でも重大な人身事故は数多く発生しています。車両を運転する方は、万が一の場合に備えて任意保険やバイク保険、自転車保険に加入しておきましょう。

被害に遭った方に対しては保険会社が対応することが多いですが、保険会社が提示する示談金額は相場より低いことが多いので注意が必要です。

山口市内で交通事故に遭い、賠償問題で不安がある方は一度、弁護士に相談してみることをおすすめします。
山口県で交通事故にお悩みの方は、下関、宇部、周南、岩国の法律事務所、弁護士法人ONEへご相談ください。

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