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副業詐欺にあったらどうすればいい?

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近年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による収入減や、物価高などで経済的な不安が強まっていることもあり、副業を始めたいと考える方が以前にも増して多くいらっしゃいます。それに伴い、悪質な副業詐欺の被害にあってしまう方も急増中です。

副業詐欺の被害を防止するためには、詐欺の手口を知っておくことが重要です。万が一、被害にあってしまったときは、早急に対処する必要があります。

1.副業詐欺とは

副業詐欺とは、副業で収入を増やしたいと考えている方を「誰でも簡単に高収入」などの誘い文句で騙して、お金を支払わせる詐欺のことです。

専門的な資格や高度なスキルなどがない限り、誰でも簡単に高収入が得られる副業などあり得ません。魅力的な勧誘を安易に信用すると、お金を失ってしまうことになりかねないので注意が必要です。

2.副業詐欺の手口

副業詐欺の手口は数多くありますが、ここでは、被害事例が多い典型的な手口をご紹介します。

(1)SNSで勧誘してくる
近年の副業詐欺の多くは、TwitterやInstagram、LINEなどのSNSを利用して、「○○するだけで月○万円」といった誘い文句で勧誘してきます。

実際には○○しても、ほとんど稼げず、登録料や教材費、ツール代金などを騙し取る手口です。

(2)情報商材を勧めてくる
副業で稼ぐコツを解説した情報商材の購入を勧めてくる手口も、後を絶ちません。
内容が薄い情報商材を高額で売りつける手口もあれば、少額の情報商材を販売した上で、さらに高額の講座やサポートなどを契約しなければ有益な情報は得られない、といった手口もあります。

(3)投資に勧誘してくる
株式トレードやFX、暗号資産などの投資に勧誘し、架空の投資サイトを通じて多額の資金を送金させ、行方をくらませてお金を持ち逃げされるという手口もあります。

どこにでもあるようなツールを高額で売りつける手口も、多発しています。

(4)仕事あっせんの名目で費用を請求してくる
会員登録すれば高時給の求人を優先的に紹介する、という約束で有料の会員サイトに登録させるものの、実際にはどこにでもあるような仕事しか紹介されないという手口もあります。利用者は、登録料や月額料金を騙し取られたことに後から気付くことになるのです。

3.副業詐欺にあったときの対処法

副業詐欺の被害にあってしまった場合、まずは現実的に返金が得られる対処法をとることが大切です。

クーリングオフが可能な場合には、早急に手続きしましょう。クレジットカードで代金を支払った場合には、チャージバックシステムなどで返金してもらえる可能性があるので、カード会社に相談します。振込で代金を支払った場合には、警察に被害届を提出した上で振込先の銀行に相談すれば、口座が凍結され、預金が残っていれば返金される可能性があります。

これらの方法で返金が受けられなかった場合には、加害者との交渉や裁判が必要となります。個人で対処することは事実上、難しいため、早めに弁護士に相談する方がよいでしょう。

4.副業詐欺にあわないための注意点

副業詐欺の被害は、未然に防止するに越したことはありません。以下のような特徴に該当するときは詐欺の可能性が高いので、安易に契約することは禁物です。

・「誰でも」「簡単に」「確実に」儲かると謳っている
・仕事をする前に費用を請求される
・高額なツールやサービスの利用を強要される
・運営者の詳細な情報が不明

とはいえ、詐欺の手口も年々巧妙化しているため、注意していても被害にあってしまうこともあるでしょう。1人で悩んでいると加害者が逃げてしまい、返金請求ができなくなるおそれがあります。

「副業詐欺ではないか」「被害にあってしまった」という方は、お早めに下関、宇部、周南、岩国の弁護士法人ONEへお問い合わせください。

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